33個目のメダル!

不思議な感覚だった。 小学校2年の春から24の秋まで長嶋茂雄のプレーに一喜一憂してわし
は大人になった。 しかしその後は長嶋監督としてジャイアンツを何度か優勝にみちびく熱い戦
いがあったがなにかが違っていた。 その答えがアテネにあった。

打球を右腕に受けながら力投しつづけた松坂大輔くんや、同点ホームランに今までみせたことの
ないガッツポーズで喜びをあらわした高橋由伸くん、ピンチにライナーをダイビングキャッチし
た福留孝介くん、フルスイングで三振した中村紀洋くん、勝負強いバッティングをした城島健司
くん、そして準決勝で最後のバッターとして全力疾走で1塁に駆け込んで足を負傷した谷佳知く
んなどなど・・・・全日本の24人全員のプレーが長嶋茂雄に見えたのだ。

勝っておごらず、負けてくさらず・・・打って、走って、つかんで、投げて・・・・そのひとつ
ひとつのプレーを全力でやる。 そのことが30年以上もたったいまでも、わしら団塊の世代長嶋茂雄を愛してやまない理由であるが、アテネでのプロ野球選手たちのひたむきなプレーの数
々にあの頃の背番号3のプレーがわしには重なって見えた。 24名の選手諸君、ありがとう!
日本に帰ってきてからのペナントレース終盤戦にも同じような熱いプレーを期待しておる!