『ベレッタルール?』

その日はいつものように19時30分ころにベレッタについて、いつものように真ん中あたりの席で(その日は
トムあきくんが先にきていた)、いつものようにコーヒーをたのんで、いつものようにメンバーをまちながら、
いつものように先にやってる演奏者のみなさんの奏でる音楽を楽しんでいた。



集合時間の8時を大きく過ぎて最後のおいどんもやってきて、あと2組後にいよいよわしらの出番じゃなと心
の準備をはじめた時であった。突然気持ちの悪い音が聞こえてきた。前で出番の人が歌っている最中、広い
会場の真ん中あたりで順番待ちをしている人が、ギターの練習を始めたのである。当然、わしの耳には、ス
テージで歌っている歌と、そしてそれとはまったく関係ないキーとテンポの生ギターの音が合わさって聞こえ
てくる・・・・あ〜気持ち悪い。

ベレッタライブはファミレスのような大きな洋食レストランで月に一回行われているフリーライブである。2
曲、10分ほどまでのしばりがあるが、演奏したい人が、勝手にやってきて、ホワイトボードに名前を書き込
んで、その順番で演奏ができるという、我々アマチュアバンドマンにとってはそれはそれはすばらしいシステ
ム&スペースである。『当Liveのモットーは”楽しく”です、他のお客さんやプレーヤーとのトラブルは
御法度です。わいわい仲良く遊びましょう。』とも主催者のHPには書かれている。

偶然食事をしに来たお客様が、演奏をバックにおしゃべりをされるのは、演奏者の力不足もあったりなどで仕
方がないが、出演するために来てる人たちが、他の演奏者のライブ中にステージ近くの席で大声でしゃべくっ
ていたり、関係のない曲の練習を始めたり・・・・もしも自分が歌ってる時に他の人にやられたらどんな気が
するか考えたら分かりそうにおもうのだが・・・もしもその日、演奏を楽しみに聞きにきたお客の一人がわし
であれば、2度と行かんであろう。

わしは自分たちの演奏を一人でも多くの人に聴いて欲しいと思っておる。だから他の人たちの演奏もできる限
り聞きたいと思っている。話したいことがある時は10分待ってできる限りマイクセッティング変えの間にする。
どーしても他のメンバーと音合わせをしとかないかん時は、外にでるか、もしくは一番うしろのトイレの入り
口のソファーで小さな音でやる。音楽をやる一人として自分の出してる音で、演奏している人や、それを聞い
ている人のじゃまをしてはいかんと思う、最低のルールだけは守りたいと思うからである!こころ…は見えな
いけれどこころづかいは見える。おもい…は見えないけれど思いやりは誰にでも見える…はず・・・