さらば!渋谷公会堂!!

わしがPANTA、そして復活『頭脳警察』のマネージャーをやらせてもらったのは、3週間の
アメリカ傷心一人旅から帰ってきた1989年の秋から91年の4月までの1年半の間で
あった。

その間、PANTAは桑田佳佑くん監督の映画『稲村ジェーン』に3人の伝説のサーファーの一
人、金目鯛船長役として出演したり、TBSの『イカ天』の審査員をやったり、新宿にあった
『日清パワーステーション』で泉谷しげるさんや、ボ・ガンボスのメンバーと組んだ『臨時
頭脳警察』でライブをやったり、ビクターからリリースされた『頭脳警察7』〜『歓喜の歌』
までの3枚のアルバムのレコーディングをやったりした。

そんな中でもたのしくもあり、くるしくもあり、スリリングな日々の連続で、わしの頭が
ハゲてゆく原因になったのが、頭脳警察としてのライブ活動であった。 新宿パワーステ
ーションの動員記録を作った6/15の復活ライブに始まり、川崎クラブ・チッタ、新宿
ロフト、大阪城野音、大阪バナナホール、日比谷野音、日大文理学部講堂、米軍朝霞基地
跡、などなど・・・北は青森クォーターから南は博多のBe-1まで、2台のワゴン車にメン
バーと楽器を詰め込んでのツアーであったが、最後にしめくくりとして、解散ライブをや
ったのが91年2月27日渋谷公会堂での『最終指令「自爆せよ」』であった。

そんな訳で『渋公』はアスベストもつまっていたらしいが、当時40才トリオだったわし
とPANTAとTOSHIの大切なおっさんの思い出もつまっておる! その渋谷公会堂がよりによ
って、「渋谷C.C.Lemonホール」じゃと・・・いかに『万物流転』とはいえ、金のためなら
何でもやるんじゃな、渋谷区に電通サントリー!! 60才になった還暦頭脳警察が赤
いちゃんちゃんこを着て、『銃をとれ!』と復活してもわしゃしらんぞ!!