一億円の運命の分かれ道?

さてさて本日のすだっち新聞の一面トップ記事は、ワールドカップドイツ大会アジア最終予選に
日本が北朝鮮に勝ったことでも、魚釣島灯台のことでも、宮崎駿監督にベネチア国際映画祭で
栄誉金獅子賞が贈られることでも、山形名物いも煮試食会が明日藍住町の藍の館で開かれること
でもなかった。

鳴門市大麻町の「板東俘虜収容所」を舞台にした映画「歓喜(仮題)」の制作準備が、東映で進
められており、ロケ誘致のため、なんと徳島県と鳴門市が一億円を拠出して制作を支援する方針
であるという記事がでかでかと掲載されておる。 実現すれば、今夏以降に大麻町でロケが行わ
れ、ドイツ兵捕虜が暮らしたバラッケ(兵舎)が再現され、これを契機に徳島を売り込んで観光
客を呼び込むとともに、ロケ終了後もセットを観光資源として活用したいそうである。

板東俘虜収容所では捕虜の人間性を尊重し、自由な生活を保障して、捕虜と地域住民との交流な
どもあったそうである。 また日本で初めてベートーベンの交響曲第九番歓喜の歌』が演奏さ
れたのが、この板東俘虜収容所に移送されてきたドイツ兵によるものだったということである。
                                             

セカチュウで大ブレイクして、いまだにレナウン娘がわんさかわんさと押し寄せて来ているらし
い、映画「世界の中心で、愛をさけぶ」のロケ地・香川県庵治町のようになればそれこそ徳島県
の担当者も『英雄』であるが、この『田園』の町がはたして第2のセカチュウになって、『歓喜
の歌』になれるのかど〜か、ジャジャジャジャ〜〜ン『運命』の分かれ道である・・・・。