オムライスが食いたい!

さてあなたの余命があと2ヶ月とわかった時、あなたはいったい何をしたいか? 9月に京都市
で映画祭を開く同市女性協会は、上映作品のひとつ「死ぬまでにしたい10のこと」にちなみ、
「死ぬまでにしたいこと3つ」を全国から募集している。

映画は余命2カ月と宣告された23歳の女性が「娘たちに毎日愛していると言う」など死ぬまで
にしたい10項目をリストアップ。 一つ一つを実現していくうちに生きる喜びを知るというス
トーリーらしい・・・。 その立場にならない限り真剣に考えつかないと思うが、昔っからひと
つだけは決めていることがある。 最後の晩餐にはぜったいオムライスを食うぞと!

いくつだったのかも覚えていないのだからほんまに小さい時だったと思うが、おふくろに初めて
食堂に連れて行ってもらった日のことである。 給料日?だったのか『何を食べてもいいよ』と
言ってくれたが、悲しいかな食堂初体験のわしには何がどんなものなのかでんでん分らなかった。
ただひとつおふくろが読んでくれたメニューで分ったのが『ぜんざい』であった。 そのころか
ら石橋をたたいても渡らぬほどの安全平和主義だったわしはまよわず『ぜんざい』を注文した。
そしてとなりでなんともいえぬうまそ〜〜なものをおふくろが食べておった。 一口食わしても
らったとたんわしはそいつの虜になってしまった。 それがオムライスとの運命の出会いだった。

その日から一体何百回オムライスを食ったのか数えてはいないが、いつの日かその日が来た時に
『最後になんでも好きなものを食べていいよ』と言われたら必ずわしは『オムライス』と言うつ
もりである! 君もネコも僕もみんな好きだよ〜オムライス〜〜〜!!