送られてきた宝くじ!

先日、見知らぬ方から手紙が届いた。 封筒には、便せんにペンで書かれた次のような手紙が添
えられていた。 『前略、貧乏ヒマあり日記で貴社の赤字を知りました。 心から御見舞い申し
上げます。 さて、地域限定アイドルグループを影ながら応援している私としては、少しでも援
助になれば幸いと思い幸運に恵まれた宝くじ当選券一枚を同封して送ります。 現金でなく申し
訳ありませんがあくまで匿名の寄付ということにしていただきたく、よろしく取り計らいお願い
申し上げます・・・』

やったぁ〜〜! これでかねてから思い描いていた念願のココナッツ Jr.専用劇場・ココナッツ
シアターが作れるぞぉ〜〜!! ばばばばばんざぁ〜〜い! さっそくわしはこの暑さの中、帽
子とサングラスとマスクで変装してみずほ銀行すだっち支店に換金に行った。 入り口で強盗と
間違われ警備員に取り囲まれたが、『頭が高い、この当選券が目に入らぬか!ジャジャジャジャ
〜〜ン!』と言って宝くじを見せると、全員土下座をしてそのあと美人行員に花束をわたされ、
頭取室に案内された。

コーヒーとケーキを出され頭取と談笑ながら、2億円の札束がはこびこまれるのを待っていた。
するとさきほどの美人行員がオニのような顔つきで現れてわしに向かって300円を投げ付け、
警備員に両脇をかかえられたわしは銀行の外にたたき出された。 わしは帰りにマルナカに立ち
寄ったが300円ではスイカ一個も買う事ができなかった。 こうしてわしのサマーなジャンボ
なドリームはまさに真夏の大きな夢に終わったのであった。