なんてったってコイズミ!

突然ホットラインの電話が激しく鳴った。「助けてくれ」小泉首相からだった。『どうした?』
「エアコンが欲しいんだ!」

『気でもくるったのか? 確かに曽我ひとみさん一家が無事帰国でき、ジェンキンスさんが訴追
されないように裏で動いたのはわしじゃ。 君の息子の孝太郎くんを芸能界にいれてやったのも
わしじゃ。 ココナッツ Jr.のシークレット・ティー・パーティーにこっそり参加したいと言う
のならそれもなんとかしてやれる。 しかしエアコンだけは無理だ!』 「きみが最後の頼みの
綱なんだ。 ヨドバシにもキタムラにもサクラヤにもビックにもどこにもないんだよ。 このあ
いだの参院選議席を減らしたし、ここでエアコンを確保しとかないとわしの立場も微妙なんだ
よ」

『酒田市の中町商店街には連絡してみたのか?』「もちろんやったよ。だがSHIPシアターの
計画中とか、メンバーのモチベーションが下がっていたりとかで、それどころではないと言われ
てしまったよ」 『よしわかった、コイズミに電話してみるからちょっと待っててくれるか!』
「へっ? コイズミ?」

そうしてわしは秘密のクールラインに電話をつないだ。 「はいはい。コイズミです」『おぉ、
キョンキョンか、久しぶりじゃな、元気か? 実は頼みがあってな。 昔CMをやってもらった
時にスポンサーから製品をいっぱいもらって困っているといってたな。 まだ持っとるか? な
に、濱マイクの事務所にいっぱい眠っている? 少しわけてもらってもいいか? そうか、すま
んな。 今度またこのお礼はするからな』ガチャン。

折り返し首相官邸に電話をした。 『ちょっと型は古いが、霧ヶ峰を確保しておいたぞ』 「い
やぁ、助かった。 おかげで明日から韓国済州島にゆっくり避暑に行けるよ」