愛さずにいられない/レイ・チャールズ・オン・マイ・マインド
サングラスをかけて、くちびるの下にちょびっとヒゲを残し、ピアノの前でおおきく左右 に身体を揺らしながら歌っていた、ソウル(=魂)のふりこが止まってしまった。 映画『ブルース・ブラザーズ』はもちろんジョン・ベルーシとダン・エイクロイドが主演だ が、キャブ・キャロウェイ、ジェームス・ブラウン、アレサ・フランクリンなどとともに、 楽器店のおやじ役でレイ・チャールズも出ていた。 子供たちがコンサートのポスターを張っ てくれと頼みにきて、店の壁に張ってやってしみじみ眺めているのだが、彼は盲目のためポ スターがさかさまだったりというちょっと笑えるブラックな場面もあったりするが、中古の ローズピアノに、『壊れてるんじゃないか?』とクレームをつけるベルーシたちに、『どれ どれ、アンちゃんたちどいてみな・・・』といきなり『SHKE YOUR TAILFEATHER』を弾きだ し、その歌声でなぜか町中の人が踊り出すシーンとか・・・もう20年以上まえのことだが、 いまだに私の魂をゆさぶり続けている。 「ホワット・アイ・セイ」「愛さずにいられない」「ジョージア・オン・マイ・マインド」 「アン・チェイン・マイ・ハート」などなど彼の名唱は数知れないが、『レイ・チャールズ が歌えば、その曲はスタンダードになるんだ!』と言われたことが全てを言い当てている。 できればこの歌もあなたに歌って欲しかった。 I can't stop loving your music・・・・我が心のレイ・チャールズに!